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【開発Tips】kintoneアプリ設計 ― 業務型と作業型、その特徴と選び方
kintoneは誰でもアプリを作れるのが魅力ですが、その「アプリの単位」は企業ごとに大きく異なります。 ある会社では「契約管理」のように業務全体をカバーするアプリ、別の会社では「製本依頼」のように作業に特化したアプリ、といった具合です。 業務フォーカス型(基幹型) 契約管理、案件管理、請求管理など、業務全体を担うアプリ。 台帳としての役割を持ち、会社の資産データを集約する。 強み :全体を俯瞰できる、一元管理しやすい 弱み :スコープが広くなり、複雑化しやすい 作業フォーカス型(タスク型) 製本依頼、承認申請、検収など、個別の作業に特化したアプリ。 業務の一部の動きを切り出すイメージ。 強み :シンプルで運用しやすい、分業に向く 弱み :点在しやすく、全体像を把握しづらい 混在するのが現実 多くの企業では業務型と作業型が混在しています。 ただし「業務型アプリを綺麗に回す」のは難易度が高く、例外対応や権限分岐が増えて複雑になりがち。 そのため、 台帳(業務型)はシンプルに保ち、作業は別アプリに切り出して連携させる と運用しやすくなります。 ベンダー
10月30日


【開発事例】テーブル定義書がない!そんなとき、AIが“翻訳者”になった。
「テーブル定義書がない」から始まった ある日、古い販売管理システムを kintone にリプレイス 案件をすることになりました。 ところが開発元はすでに存在せず、残っていたのはデータベースのテーブルだけ。 KOKNM, DENNO, URIKIN, ZEIKN01 …。 見るからに何かの略語ではありますが、設計書もコメントもないため、 何を意味するのか確信が持てない 。 唯一の手がかりは「命名のクセ」だけでした。 なんとなく分かる。でも“全部調べる”のは非効率… たとえば: KOKNM → 顧客名(KOK=顧客?) ZEIKIN → 税金? DENNO → 伝票No. CRTDT → 作成日(Create Date?) こうやって一つずつ推測していけば意味は分かる。でもテーブルが十数個、項目が数百もあるとなると、画面と見比べながら 一人で手作業で調べるのは現実的じゃない 。 しかも略語は統一されているようで、微妙に揺れています。 ZEIKIN と ZEIKN の両方がある UPDDT と UPDTDT が混在 KOKNM が2回出てくる(カナ名
10月30日


【開発事例】kintone×Excelで“紙リレー”を卒業した話
こんにちは、こん太ぱぱです。 不動産会社でのkintone開発事例をご紹介します。 営業の現場はずっと「Excel+声掛け+紙の回覧」という“紙リレー”で動いていて、申込→承認→準備→契約のどこかで情報が散らばり、手戻りが起きがちでした。 しかも不動産は多筆・別紙・特約など情報量が多く、フォームを欲張ると 入力UIが重くなる ——ここが最大のネックでした。 そこで僕は、 Excelを捨てずに役割を変える というやり方を取りました。 運用の“母艦”はkintoneに集約して、 依頼で動き(アクション)/状態で迷わない(ステータス) 。 そして帳票は Excelのまま出力専用 にして、ドラフト先行+kintoneからの 自動差し込み で最終化。 結果、現場のスピードは落とさずに“紙リレー”から卒業できました。 設計原則:依頼をすると、業務が次の状態になる 僕の設計は、 「依頼」が発火点になって業務の“状態”が進む という考え方です。だからこそ、 ボールを渡す瞬間 を「 アクション=依頼 」と「 ステータス=状態 」のセットで明示しました。 だれが →
10月30日


kintone活用の裏技① 関連レコードでサブテーブルが見れる!?
kintoneをご利用の中で、こんな場面に遭遇したことはありませんか? 「サブテーブルに入力した明細を、別アプリからも確認したい」 「関連レコードで、誰が・何を・いくらで登録したのかを一覧で見られたら便利なのに…」 実は、少し工夫するだけで 「サブテーブルの内容を関連レコードでも確認できる」 ようにすることができるんです。 サブテーブルは関連レコードに「表示できない」のが通常 kintoneの「関連レコード」機能はとても便利ですが、 サブテーブル(明細・履歴・内訳など)はそのままでは表示できません。 関連レコード一覧に出せるのは、通常フィールドのみ。そのため、サブテーブルに保存された詳細な明細はわざわざレコードを開かないと確認できないのが現状でした。 解決策:リッチエディタを「明細サマリー」として活用 この課題を解決する方法が、 リッチエディタフィールドを「サブテーブルのサマリー表示」として使う という発想です。 たとえば、こんなふうに👇 この「明細サマリー」はサブテーブルそのものではなく、 リッチエディタフィールドに自動生成されたHTML表
10月29日


開発進捗レポート:AppInsight for kintone AI+
こんにちは、こん太ぱぱです。今日は「AppInsight」のAI+の開発進捗を少しご紹介します。 AI+とは? AppInsightは、kintoneアプリの設計データを収集・整理するプラグインです。 AI+では、その設計情報をもとに「AIが具体的な提案やコード生成を行う」機能を追加しています。単なるAIチャットではなく、 アプリ設計情報を渡しながら相談できる のが最大の特徴です。 実装中の機能 現在、以下の機能を開発中です。 アプリ分析レポート アプリ全体をAIが分析し、良い点・悪い点・改善アクションを提示。 セクション別AI評価 A〜Eの観点(入力設計、レイアウト、関連設定など)で自動評価。 改善アクションプラン生成 分析結果をもとに、すぐ実行できる改善アクションを提案。 JavaScriptコード生成 例:「REST APIを使ってルックアップを更新したい」と指示すると、アプリのフィールド名やキーを推定しながら実用レベルのコードを自動生成。 JavaScriptコード解析 カスタマイズに使われているJSファイルを解析。 API連携/外部シス
8月26日


AIにkintoneアプリ設計を分析させてみたら、ちょっと面白かった話
kintoneのアプリ構成を見える化する「 AppInsight for kintone 」。 現在、試しにAppInsightで AIでアプリを分析する機能を実験しています。 そうしたら、思っていた以上に“良い相棒”になりそうな気配がありまして──...
7月28日


JavaScriptで業務改善 #1:JavaScriptってなに?
「業務改善にJavaScript」ってどういうこと? 業務改善にJavaScript? プログラミングって、ちょっと難しそう…──そう思う方にこそ、伝えたいことがあります。 実は、あなたが毎日使っている業務ツール、 そのほとんどは「ブラウザの中で動くSaaS」 なんです。...
7月10日


kintoneプラグイン開発で、僕が大切にしていること
「これ、kintoneでできませんか?」 そんな相談をよく受けます。僕自身、これまでいくつものプラグインを開発してきました。 関連レコードをネスト表示するプラグイン ルックアップでコピーされた項目を色で可視化するプラグイン...
7月5日
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