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kintoneの一覧で絞り込み・合計を確認する|一覧サポートの使い方

1月17日
読了時間: 5分

更新日:10月16日

2026年10月更新:旧「横断検索プラグイン」は「一覧サポート for kintone」2.0.3へ更新されています。このページの前半は現行版の使い方、後半は旧版の開発記録です。


今月の未処理案件を、一覧のまま探して数える


「今月の未処理案件を絞り込んだあと、件数と金額の合計も確認したい」。一覧サポートは、一覧上で検索・追加の絞り込み・集計を使うための無料プラグインです。


kintone標準にもグラフの集計機能があります。グラフで把握したい場合は、まず標準機能を検討してください。一覧サポートは、レコードを探す画面で絞り込み条件に合う数字を確認したい場面に向きます。


使い方の例


以下は「案件日」「対応状況」「金額」を持つアプリでの設定例です。フィールド名と条件は、お使いのアプリに合わせて読み替えてください。実機の検証結果や導入効果を示す例ではありません。


  1. アプリのプラグイン設定で「集計」を有効にし、数値フィールド「金額」の「合計」を設定します。必要なら「対応状況」をクイックフィルターに追加して保存し、アプリを更新します。

  2. PCの表形式一覧を開き、標準の絞り込みで「案件日:今月」を選びます。

  3. クイックフィルターで「対応状況:未処理」を選んで絞り込みます。標準の「今月」という条件に、プラグインの条件がANDで加わります。

  4. 一覧の条件に一致するレコードの件数と金額合計を確認します。表示中の1ページだけを合計する機能ではありません。


集計の範囲と、使う前の確認


合計・平均に使えるのは、数値フィールドと数値形式の計算フィールドです。集計設定は2つまで。一致するレコードが1万件を超える場合は件数のみ表示します。平均は空欄を除き、除外件数も表示します。


集計と条件付き装飾はPCの表形式一覧が対象です。モバイル版では利用できません。クイックフィルター・クイックボタン・集計・装飾はサブテーブル外のフィールドが対象です。


一覧の条件を取得できない場合は、条件を足す操作と集計を中止して案内します。また、標準の絞り込みを変更したり別の一覧へ切り替えたりすると、プラグイン側の条件は外れます。集計値を見る前に、いまの一覧と条件を確認してください。


横断検索からの更新と導入


既存の横断検索プラグインと同じプラグインIDを使用し、検索設定を引き継ぎます。ただし読み込みによる更新は、そのプラグインを利用する環境内の全アプリに反映されます。アプリごとに版を選べないため、先に公式READMEとアップデート手順を確認してください。


説明書付きbundle ZIPを利用する場合は解凍し、中のplugin ZIPをkintoneへ読み込みます。bundle ZIPそのものは直接読み込みません。新しく使う機能は、対象アプリのプラグイン設定で有効にして保存し、アプリを更新します。



旧版の開発記録(2026年1月公開時)


以下は旧「横断検索プラグイン」の設計・実装と画面の記録です。画像も旧版のものです。現行2.0.3の機能・対応範囲・導入方法は、このページ前半と公式READMEを参照してください。


はじめに

kintoneの一覧画面には検索機能がありますが、

実務で使っていると、こんな場面に出会うことがよくあります。

  • 複数フィールドをまとめて検索したい

  • テキストもドロップダウンも一括で探したい

  • AND / OR を切り替えたい

  • でも毎回クエリを書くのは面倒


そこで、

検索バー1つで、複数フィールドを横断検索できるプラグインを作りました。


今回、この「アプリ内横断検索プラグイン」を GitHubで無料公開しています。

旧版の横断検索画面

できること

このプラグインでは、以下のことができます。

  • 検索バー1つで、複数フィールドを横断検索

  • スペース区切りの検索語を AND / OR 切り替え

  • フィールドタイプに応じて演算子を自動切替

    • テキスト系 → like

    • ドロップダウン → in

    • 添付ファイル → like

  • 検索語を URL に保持(画面遷移・更新しても保持)

  • 設定時のフィールド定義スナップショットを保存し、

アプリ定義変更との不一致を検知・警告表示


いわゆる「裏で何が起きているか分からない検索」ではなく、

kintoneの query を正しく使い切るための検索UIを目指しています。


技術的なポイント

1. query はすべて自動生成

検索条件はすべて kintone の query として生成しています。

(案件名 like "見積") or (商談メモ like "見積")

のような形を、

ユーザーは意識せずに使えるようにしています。


2. フィールドタイプごとの安全な判定

特に注意したのが、ドロップダウン系フィールドです。

  • 存在しない選択肢を in に渡すとエラーになる

  • そのため、JavaScript API で選択肢を取得

  • 完全一致した場合のみクエリに含める


これにより、

「検索できない」「一覧が壊れる」といった事故を防いでいます。

旧版の検索条件表示

3. フィールド定義の差分検知

設定保存時に、

  • フィールドコード

  • フィールドタイプ

  • 選択肢

をスナップショットとして保存し、

一覧表示時に 現在の定義と差分があれば警告を出します。


「検索できない原因が分からない」を減らすための仕組みです。

旧版のフィールド定義変更の警告表示

なぜ無料公開したのか

理由はとてもシンプルです。

  • kintoneの検索まわりは、

少し工夫すると業務効率が大きく上がる

  • でも、その工夫は毎回各社・各人で作り直されている

  • ならば、

ベースになる実装は共有してしまった方が良い


また、このプラグインは

  • 外部サーバーを使わない

  • 認証も不要

  • アプリ内で完結する


という性質上、

「まずは使ってみてほしい」と思い、無料公開にしました。



GitHub リポジトリ

ソースコード・README・使い方はこちらです。

不具合報告・改善案・PR も歓迎しています。

このリポジトリは、 kintone プラグイン開発における堅牢設計の一例としても公開しています。

おわりに

kintoneは「できること」が多い分、

検索や運用の小さな不満が溜まりやすいツールでもあります。


このプラグインが、

その小さなストレスを減らす一助になれば嬉しいです。

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