kintoneの野良アプリを棚卸しする方法|AppInsightで管理状況を可視化
更新日:9月14日
kintoneのアプリが増えると、「誰が管理しているのか」「今も業務で使っているのか」が分からないアプリが残ることがあります。この記事では、管理責任者や用途を確認できないアプリを「野良アプリ」と呼びます。
AppInsightのアプリ一覧や更新情報、ER図を手がかりに、確認が必要なアプリを絞り込む方法を紹介します。目的は、担当者・用途・依存関係を確認し、継続利用や引き継ぎ、整理の方針を決めることです。
① アプリ一覧を取得
まずはAppInsightで取得できるアプリの一覧を確認します。棚卸しの対象範囲と取得日を記録し、対象に含まれていないアプリがないか、権限や取得条件も確認しましょう。
② 作成者情報から管理担当者を確認する
アプリ作成者の情報が空欄の場合は、現在の管理担当者を確認するきっかけにします。
「アプリ作成者」フィールドだけで、管理者不在と断定しないようにしましょう。空欄の理由や情報の取得条件も確認します。
作成者が退職・異動していても、後任が管理を引き継いでいる場合があります。
現在の業務責任者と設定管理者が分かるかを確認し、確認できないアプリを棚卸し候補として記録します。
影響の大きい業務で使うアプリや、ほかのアプリから参照されるアプリから確認すると、対応の順序を決めやすくなります。
③ 日時・更新情報を棚卸しの手がかりにする
作成者が残っていても、管理されているとは限りません。
日時や更新者の情報は、担当者への確認を進めるための手がかりとして使います。
アプリ作成日時
→ アプリが作られた時期を確認する手がかり
アプリ更新日時
→ 設定の見直し時期を確認する手がかり。レコードが使われているかどうかとは分けて調べます。
アプリ更新者
→ 最後に更新した担当者への確認に使う情報
👉
作成者なし
更新者も不明
更新日時が数年前
この組み合わせは、
管理状況の確認を優先する候補になります。ただし、更新日時が古いだけで未使用・不要とは判断できません。安定して稼働しているアプリや、年次業務で使うアプリもあります。
④ それでも残るアプリは「運用」で分類する
作成者や更新履歴が分かっていても、現在の用途や責任者がはっきりしないアプリは残ります。
棚卸しでは、利用部署と相談しながら分類の基準をそろえましょう。
AppInsightでアプリを分類する際は、
「アプリの種類(アプリ種別)」フィールド
例:
業務アプリ
検証用
一時利用
野良アプリ
種別を設定すると、
一覧条件で「野良アプリ」だけ抽出できます。
⑤ 「野良アプリ」をER図上で把握
ER図では、アプリの分類と参照関係をあわせて確認します。
「アプリの種類」を「野良アプリ」に設定し、ER図上のノード形状を変更することで、
管理担当が分からないアプリの位置
確認が必要なアプリが集中する業務領域
周辺アプリとの参照関係
用途や管理担当の確認が必要な範囲
上記を全体構造の中で整理することで、どの担当者と確認を進めるかを考えやすくなります。

ノードの形は「アプリの種類」ドロップダウンで変更可能。kintone標準フィールドなので自由に変更できます。
一覧では「点」で見えていた野良アプリが、
ER図では「塊」や「偏り」として見えてくる。
AppInsightでは
属性(アプリ種別) × 構造(ER図)を重ねることで、
用途や責任者が不明なアプリを見つけた場合は、その周辺のアプリも確認しましょう。
管理担当や依存関係を追加で確認したい範囲を整理できます。図に出ていない外部連携や業務上の取り決めは、担当者への確認で補います。
💡まとめ
作成者情報の空欄は、理由と管理担当者を確認するきっかけにする
日時・更新者は、管理状況を調べる手がかりとして使う
用途・責任者・依存関係を確認し、対応方針を運用ルールに沿って決める
AppInsightは
アプリの構成とつながりを確認し、棚卸しや引き継ぎの下準備を支援するツールです。
棚卸しに使える記録ひな形と関連ガイド
候補を見つけたら、アプリごとに次の項目をコピーして記入します。未確認の情報は推測で埋めず、確認先と期限を残しましょう。
アプリ名・URL・ID:
現在の用途・利用部署:
業務責任者・設定管理者:
通常業務・月次・年次での利用:
参照元アプリ・外部連携と確認結果:
保管が必要なデータと保存先:
判断:継続利用/引き継ぎ/追加調査/廃止検討
判断理由・確認者・確認日:
次の対応・担当者・期限:
継続利用する場合は担当者と用途を明確にし、引き継ぐ場合は設定の理由や運用手順を補います。未確認の参照先があれば追加調査を行い、廃止を検討する場合は業務への影響と必要なデータの保管を確認します。棚卸し候補に入ったこと自体は、削除してよい根拠にはなりません。
項目の整理には、kintoneのフィールド削除前の影響調査とチェックリストを併用してください。担当者交代に備える場合は、kintone担当者の引き継ぎテンプレートも役立ちます。
構成・依存関係・利用状況の確認機能や、通常版とAI Review版の違いは、AppInsightの機能・プラン紹介にまとめています。解析で取得できる範囲には限りがあるため、実際の設定や業務担当者への確認と組み合わせて活用してください。



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