kintoneのプロセス管理の実行条件を確認する方法|作業者・AND/ORの読み方
「この申請は、何がそろえば次へ進めるのだろう」「承認ボタンが見えないけれど、どの設定を確認すればよいのだろう」。kintoneのプロセス管理では、レコードの状態、アクションの実行条件、作業者の設定を分けて確認すると、調査を進めやすくなります。
無料プラグイン「プロセス条件チェッカー」を使うと、レコード画面で実行条件と作業者設定を読みやすく確認できます。ただし、条件を満たしているかを自動判定するツールではありません。この記事では、設定の読み方と確認手順を紹介します。
最初に分けたい3つの情報
確認すること | 意味 | 確認例 |
現在のステータス | レコードが業務のどの段階にあるか | 申請前、承認待ち、承認済み |
アクションの実行条件 | その操作を実行するために必要なレコードの条件 | 金額や区分などのフィールド条件 |
作業者の設定 | その段階を誰が担当する設定になっているか | 指定ユーザー、ユーザー選択フィールド、複数人の担当方式 |
条件の値だけでなく、現在のステータスにどのアクションが設定されているかも確認します。さらに、作業者の設定と、実際のレコードで誰が作業者になっているかを照らし合わせます。
標準の設定画面で確認する方法
アプリの管理権限がある場合は、アプリの設定から「プロセス管理」を開きます。対象のステータスについて、次の順番で確認します。
現在のレコードと同じ「アクション実行前のステータス」を探す。
調べたいアクション名と、実行後のステータスを確認する。
「アクションが実行できる条件」を読む。
作業者に誰を指定しているか、複数人の場合はどの方式かを確認する。
設定の基本は、kintone公式ヘルプ「基本的なプロセス管理の設定」で確認できます。
レコード画面で確認する:プロセス条件チェッカー
設定画面とレコードを行き来しながら確認する場面では、プロセス条件チェッカーが役立ちます。現在のステータスを起点に、設定されているアクション、遷移先、実行条件、作業者設定を表示します。
1.プラグインを追加する
配布ページの「Releases」から配布ファイルを取得します。説明書付きbundle ZIPを使う場合は解凍し、中の名前の末尾が「-plugin」のZIPファイルを、解凍せずkintoneへ読み込みます。
kintoneのプラグイン管理画面から読み込み、対象アプリに追加して、アプリへ反映します。このプラグイン固有の設定項目はありません。
2.レコードを開いてアクションを選ぶ
PC版のレコード詳細・追加・編集画面を開くと、上部に「プロセス条件」と現在のステータス、アクションの選択肢が表示されます。
調べたいアクションを選ぶと、実行条件と作業者設定のパネルが開きます。ここにアクションが表示されることは、現在のユーザーがそのレコードで実行できることの保証ではありません。
3.条件を読み、対象フィールドへ移動する
パネルのフィールド名をクリックすると、その項目へ移動して確認できます。サブテーブル内の項目の場合は、親のテーブルへ移動します。
表示された条件と実際の入力値を照らし合わせ、どの設定を追加確認する必要があるかを整理します。
ANDとORを読み分ける
ANDは「すべての条件」、ORは「いずれかの条件」を満たすという意味です。次の表は読み方を説明するための仮の例で、プラグインが判定結果を表示する例ではありません。
条件の組み合わせ | 読み方 |
金額が10万円以上 AND 区分が「設備」 | 金額と区分の両方が条件に合う必要がある |
金額が10万円以上 OR 区分が「設備」 | 金額か区分のどちらかが条件に合えばよい |
たとえば、金額が12万円で区分が「備品」なら、上のANDの例では区分の条件が合いません。ORの例では金額の条件が合います。
プロセス条件チェッカーは、AND/ORを区別して表示します。括弧を含む複雑な式や整形できない式は、原文も確認してください。日付や関数の表示には補足がありますが、それだけで現在のレコードの判定結果が得られるわけではありません。
作業者の設定と、実際の担当者を照らし合わせる
作業者の設定には、候補から1人を選ぶ方式、全員が対応する方式、いずれか1人が対応する方式があります。誰を候補にしているかに加え、どの方式かを確認します。
プラグインでは、現在のステータスと遷移先の作業者設定を表示します。ユーザー・組織・グループは名称で表示され、名称を取得できない場合はコードが表示されます。
一方で、ログインユーザーが現在の作業者に該当するかの自動判定は行いません。実際のレコードの作業者表示も確認してください。また、作業者以外でも実行できるアクションの設定がある場合は、標準の設定画面であわせて確認します。
複数人の作業者の扱いは、kintone公式ヘルプ「作業者の設定」を参照してください。
ボタンが見えないときの確認メモ
プロセス条件チェッカーだけで原因を確定するのではなく、次の項目を整理して管理者へ共有すると調べやすくなります。
確認項目 | 記録する内容 |
対象レコード | アプリ名、レコード番号、確認日時 |
現在の状態 | ステータス、実際の作業者、操作しているユーザー |
対象の操作 | アクション名、遷移先 |
条件 | AND/OR、対象フィールド、実際の値 |
取得できない情報 | 設定取得エラーの有無、確認できなかった設定 |
値を共有する際は、調査に必要な項目だけに絞ります。閲覧権限などの影響もあるため、条件だけを変更して解決しようとせず、設定全体を確認しましょう。
対応範囲とできないこと
PC版の詳細・追加・編集画面と、ゲストスペースのアプリに対応しています。モバイル版には対応していません。
本プラグインはレコードのデータを変更せず、設定の内容を表示します。条件の達成・未達の判定、ログインユーザーが作業者かどうかの判定、アクションの自動実行は行いません。プロセス管理が無効な場合や、権限などの理由で設定を取得できない場合は、画面に案内が表示されます。
条件の確認から、入力作業の改善へ
まずは、分かりにくいアクションを1つ選び、実行条件と作業者設定をレコード画面で確認してみてください。
ステータスに合わせて入力項目やフォームを切り替えたい場合は、Process Form for kintoneの紹介もご覧いただけます。
仕様・導入方法の詳細:公式README
本記事は2026年9月27日時点の公開仕様(v1.2.0)をもとにしています。最新版の対応範囲は配布ページでご確認ください。



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