ルックアップ カラーマーカー - プラグイン
- 祐斗 河合
- 7月4日
- 読了時間: 4分
更新日:7月22日
kintoneのルックアップ機能、便利だけど──「どこからコピーされてるのか分かりづらい」「複数使ってると混乱する」そんな声、よく聞きます。
そこで開発したのがこの「Lookup Color Marker」。
ルックアップ元も、コピーされた項目も、色で“ひと目で”分かるようになります。
1. システム概要
kintoneには、他のアプリからデータを取得できる「ルックアップ」機能があります。
ルックアップ機能には2つの課題があると感じています。
1つ目は、「ルックアップでコピーされた項目かどうか」が、edit画面を開かないと分からないこと。
2つ目は、ルックアップフィールドが複数ある場合、「どのルックアップフィールドからコピーされた項目なのか」が分かりづらいことです。
こうしたちょっとした不便さを解消するために、本プラグインを開発しました。

本プラグインは、以下の2つの機能を提供します:
カラーマーカー機能:ルックアップ項目とコピー項目に同じ色を付けて強調
ルックアップ自動取得機能(Plus版):ルックアップの自動取得を実行
いずれも「業務引き継ぎ」「視認性の向上」に貢献する小さなユーティリティです。
2. システム構成
ホストアプリ:ルックアップフィールドを持つアプリ(本プラグインをインストール)
参照先アプリ:ルックアップの元となるデータを保持
設定画面(config.js)にて、マーカーの色・対象・有効/無効を選択

3. 機能
✅ ルックアップ元のフィールドに背景色を付加
✅ コピーされたフィールドにも同色の背景色を適用
✅ 設定画面でフィールドごとに色・有効/無効を個別指定
✅ Lookup Color Marker Plusでは、ルックアップ自動取得も可能

4. 設定項目
ルックアップ元フィールドの選択
表示色(淡い6色の中から選択)
マーカーの有効/無効
コピー項目の確認(自動取得)
GUIのみで設定できるので、プログラミング不要です。

5. 処理フロー(ざっくり)
プラグイン設定画面で対象フィールドを登録
プラグインが record.detail.show イベントで起動
指定フィールドに background-color を適用
コピーされたフィールドも自動検出してマーク
Plus版では、record.create.edit.show 時にルックアップ自動取得
6. 制限事項
一部フィールド種別は色付け非対応(例:サブテーブル内)
カスタムCSSや他プラグインとの競合に注意
モバイル版は現在非対応(将来的なアップデート予定)
7.よくある質問
Q. どの項目にマーカーがつきますか?
「ルックアップ元」と、それによりコピーされたフィールド(フィールドマッピング)に対して、視覚的な強調(背景色)を付けます。
Q. Plus版のルックアップ自動取得は、条件設定可能ですか?
カラーマーカーPlusのルックアップ自動取得は、ON/OFFのみ設定可能です。
また、ルックアップ自動取得プラグインではサブテーブルも対応していますが、
カラーマーカーPlusでは、通常のルックアップフィールドのみが対象となります。
サブテーブルのルックアップ自動取得や、条件付きが必要な場合は、
"条件付き ルックアップ自動取得プラグイン"をご購入ください。
Q. どのフィールドが対象か、設定画面で確認できますか?
はい。ルックアップ元とコピー対象の両方を設定画面に表示し、どの項目がハイライトされるかを事前に確認できます。
Q. カラーマーカーは個別にON/OFFできますか?
「マーカーを有効にする」チェックボックスで、ルックアップフィールドごとに設定できます。
Q. すでに登録されているレコードにも反映されますか?
はい。プラグインは表示時に動作するため、既存レコードにも適用されます。
Q. このプラグインはサブテーブルにも対応していますか?
いいえ、本プラグインは現在、サブテーブル内のフィールドには対応していません。
現時点では「サブテーブル外のフィールド(通常フィールド)」のみが対象となっています。
Q. モバイル版で動作しますか?
現時点ではPC版のみ対応です。モバイル対応は今後のアップデートで検討中です。
最後に
ルックアップが分かりづらい──それ、色をつけるだけで、劇的に変わります。
「何がコピーされたか」「どこから来たか」──視覚で伝わる。Lookup Color Marker は、そんな“小さな違い”を大切にしたプラグインです。
ご購入済みの方は、Plus版にも設定を引き継いでご利用いただけます。



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